Article header library 129113  1

[靴診察機] 第3話 この仕様でいきます

製品作製の要 ~仕様書作成~

こんにちは、こてっち です。

前回、靴診断機の機能を実現するセンサを決めました。何となく製品のイメージが見えてきたので、このイメージを具体化していきます。
[靴診察機] 第2話 何をどうやってチェックするのか

今回はイメージを具体化する作業、つまり、どんな製品にしていくかということを決める仕様書を作成します。

Article header library 129113 pic01  2

仕様書作成の様子

仕様書に必要なものは、

  • 製品概要
  • 製品イメージ図
  • ブロック図
  • 回路図
  • 状態遷移図
  • フローチャート
  • 製作スケジュール

などがあります。

製品は仕様書に基づいて作られるため、仕様書クオリティ = 製品クオリティといっても過言ではありません。
急ぐ気持ちを抑えつつ、しっかりと仕様を決めます。

改めて製品概要について

1話、2話でも書きましたが靴診察機と名付けた製品には、次のような機能を持っています。

  • 赤外線センサを用いて靴の汚れをチェックできる
  • においセンサを用いて靴の臭いをチェックできる
  • 圧力センサを用いて靴のすり減り(重さ)をチェックできる
  • ボタン1つでフタの開閉ができる
  • 靴の乾燥ができる

完成イメージとブロック図

製品イメージ図

ある程度の診察の流れをイメージしつつ、センサやスイッチ、表示用LEDなどの配置、数量を考えます。
そうでなければスイッチ数やLEDの数も決められないですしね。

しかし、機能を実現するためセンサやスイッチの数が多くなってしまいました。使用するMSP430マイコンのポートだけでは足りなさそうです。ここは、マルチプレクサ(Mux)やシフトレジスタ(エキスパンダ)を用いて擬似的にポート数を増やすことにします。

Article header library 129113 pic02  1

外観と表示・制御基板のイメージ図

大きすぎたブロック図

並行してブロック図も仕上げていきます。
製品の動作をイメージしながら必要な機能ブロックを書き加えていきます。
とてもボリュームの大きなモノとなってしまいました。

苦労して考えたブロック図がこちらです。

Article header library 129113 pic03  1

ブロック図

この時点では気付きませんでしたが・・・

この時は気付きませんでしたが、実際、作製した後で改めて振り返えると、ここで作った製品イメージ図がとても大事だと気付きます。もっと半田付けや配線を意識し、作製しやすい筐体にするべきでした。

製品イメージ図をしっかり作成することで、製品のクオリティが上がります。

もう一度言いますが、ここがホントに大事ですよ!

状態遷移図…は必要?

本来であれば電源ツリーや回路図作成とハードウェアの設計をすすめますが、ここでは割愛します。

ここからはソフトウェア設計に関する状態遷移図・フローチャートについてです。
まずは、ソフトウェアのプログラムを書き始める前に、製品動作の流れを図にします。

私自身正直「こんなの作らなくてもプログラム書けるし、いらないでしょ!」と思っていました。
しかし自分だけが動作を理解していては意味がありません。また、他の人に確認してもらうことで間違いを減らすことができます。

製作実習は、設計の流れを学ぶ場でもあります。設計には複数の人が携わるので、ちゃんと資料を作る必要があるのです!

Article header library 129113 pic04  2

靴診察機の状態遷移図

改めて作りたいモノを図や文字に起こすことで具体性が増してきたような気がします。
なんだか今すぐ作れそうです。

タイトなスケジュール

最後にスケジュールの話を少し。
今回の製作実習の期間は、仕様書作成から披露までで1ヵ月半。スケジュールを作ってみましたが、かなりタイトです。

Article header library 129113 pic05  1

製作実習のタイトなスケジュール

この仕様でいきます

期間は1ヶ月半。
迷っている時間はありません。この仕様でいきます!

ということで次回、[靴診察機] 第4話 いきなり実装は怖いよ です。お楽しみに。

この記事で使用した商品はこちら

2018年度 翔け新人!エンジニア奮闘記はこちら

翔け新人!エンジニア奮闘記とは?

マクニカのエンジニアが新人時代に研修中に感じた疑問、制作実習での奮闘、発生したトラブルを解決するまでのフローなど紹介します。個性あふれる新人たちが奮闘から会得した実用的なノウハウを業務にご活用ください。

翔け新人!エンジニア奮闘記 著者紹介はこちら

関連タグ